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執筆者の写真KASA Sustainability

2023年秋「七色の人生」:佐渡島フィールドワーク

七色の人生: アート・デジタル・フィールドワーク実践型環境セミナー」は伊藤毅教授とジョン ・ウィリアムズ教授の二人による上智大学の教育イノベーションプログラムで出来た国際教養学部の新しいコースである。そして第一回目が2023年度の秋学期に始まり、新潟県佐渡島そして京都府亀岡市の二つのフィールドワークがあった。




新潟県の沖合にある佐渡島の北端に小さな漁業と農業の村、北鵜島がある。海と山に囲まれた北鵜島には数十人の村人が住み、豊かな動植物が生息している。ここはまた、新しいあり方を体験し、地元の知恵や文化的知識の宝庫を発見する、体現された学習の場でもある。


私たちのクラスは、2023年10月20日から23日までの3日間、この村で過ごした。毎日、私たちは村を散策し、干し柿を一緒に作るなどの活動を通して村人たちと関わりを持った。また、1000年近く受け継がれている車田植などの伝統行事についても学んだ。国の重要無形民俗文化財に指定されている車田植は、毎年6月に神に秋の豊作を祈願する行事である。



村人たちとの多くの会話の中で、私たちは、人口が高齢化し、都市部に住むために島を離れる若者が増えていく中で、佐渡の将来に対する彼らの希望や懸念について聞いた。近代化が進み、社会的、生態学的、経済的原動力が変化する中で、北鵜島のような村はどうなるのだろうか?北鵜島の活性化と持続可能性は何を意味するのだろうか?単なる市場原理主義的なな解決策や人間中心的な視点にとどまらず、自然環境や生態系からの視点も考慮する必要があることを意識しながら、授業ではこれらの疑問について考えた。



自分自身や周りの環境ともっと深く繋がるために、私たちはアーティストの中村厚子さんに日本舞踊の一つ「舞踏」を教えてもらった。それに感動された私たちは、北鵜島での滞在中に観察したこと、発見したこと、経験したこと、感じたことをもとに、それぞれの「身体ドローイング」を制作した。最終日には、海辺のプロムナードのステージで、海岸で集めた廃材を使って作ったフェイスマスクをつけて、舞踏のパフォーマンスを披露した。


学生のアートワーク

このコースと佐渡へのフィールドワークの重要なテーマは、創造性を育み、自分自身や地域社会、そして私たちを取り巻く環境と、より有意義なつながりを築く方法として、「現場からのアート」を制作することだった。最後の授業のプロジェクトでは、各学生が北鵜島での個人的な体験や出会いから生まれた作品を制作した。以下の冊子では、学生たちの作品を紹介するとともに、佐渡と亀岡へのフィールドワークについても詳しく紹介している。



以下のリンクより PDF版をご覧ください。


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